これは、或るスタジオミュージシャンがラジオで話していたものですので御存知の方がいらっしゃるかも知れませんが・・・。
家族ぐるみでつきあっていた占い師がいました。
占い師と言うより近所のおばちゃんとしてつきあってましたが、時々
と云われた2~3日後、CMの仕事が入る。
なんてことが何度かあり、「さすが・・・」と思ってました。
CMの仕事が増えだし、収入も上がったので近くのマンションを(中古ですが)買った後、それが始まり出しました。
まず、子供の体中に湿疹が出来始め、私も妻もおかしな夢を良く見るようになりぜんぜん眠れなくなりました。
占い師のおばちゃんも心配し始め、子供の見舞いがてら看に来てくれました。
と言うなり、子供を抱きかかえ居間の方へ連れて行き、またその部屋に戻り、
そうつぶやきながら私にあるものを見せました。
それは、髪の毛で割り箸のかけらみたいなものをぐるぐる巻きにした
不思議なものでした。
おばちゃんに電話でそのことを話すと、ずいぶん貰ったから心配してたのよ。
巧くいかなかったら怒られると思って・・・。などと喜んでいました。
朝、玄関の前に泥をちでこねたようなもので作ったものが置いてありました。
そのことをおばちゃんに話すと血相を変えてやってきた。
「戦いますよ。妻や子供を守らなきゃ。手伝ってくれますよね。」
「任せときなさい。出来る限りのことはしrてあげるから。」
そう考え、妻と子供は妻の実家へ、私は、仕事もあるのでスタジオ、ビジネスホテルあるいは、友人宅へ等を泊まり歩いていました。
しかし、いつまでもそうしてもいられないので、10日ほど経った頃一旦様子を見るのとこれからの生活に必要なものもあるので、家に戻りました。
妻も子供を実家においてこれからの事を話し合う為に二人で泊まりました。
次の日、玄関の扉を開けるとそこには、昨晩までは無かったあの血で練られた泥団子が置かれていました。
この方法でも駄目なのかと落胆していると妻が
「誰なんだそいつは。」
「・・・・・・・あのおばちゃんが、朝早く玄関の前に置いていたの。」
後日談
おばちゃんにそのことを問いただすとそんなことはないの一点張りだったが、
「妻とあなたとでは妻の方を信じます。
全部とは云わないがせめて半分は返してもらえないですか。」
・・・「解ったわよ!」とおばちちゃんはそういったけど次の日夜逃げしていた。