灰まみれ

子供の頃、俺は両親と川の字で寝ていた。
ある夜、俺は異常な煙たさを感じて目覚め、母に電気をつけてもらった。
すると…俺は祖父の仏壇にあった線香立ての灰と思われるものに体中覆われていた。

両親にはかかっていない、仏壇の周りには灰の一粒すら落ちていないというのに…
何故俺だけが灰まみれなんだ?
ただその時、左手だけかかっていなかった。

それ以降、左手だけ骨折4回、火傷2回。
医者には「次にケガしたら切断やで?」とまで言われた。
流石に危機感を覚えた俺は、祖父のお墓がある田舎までお墓参りにいった。

その後は無事だったんだけど、あの灰がなければ俺は死んでいたのかもしれない。
俺にとっては間違いなく洒落にならないお話でした。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?92

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