少女と犬

俺が今日学校の先生から聞いた話です。

先生が高学生の頃、T(♀)とM(♂)という友達がいたそうです。
Tの家は3階建てで4mぐらい落ち込んだ所に立っていて、デカイ橋のかかた川がありる。
近所には4件ほどしか家がなく、都会なのに夜は真暗で川の音しか聞こえない、そんな場所だ。
上の段から見ると窓しかない家い見えて不気味だったのを今でも覚えているそうだ。

ある日、先生たちはTさんの家に泊まって受験勉強をすることになった、不気味で気が進まなかったったが女の子に泊まりにこいと言われたのだ、Mも誘ってたがチョットぐらい期待はするだろう。

Tの母親が夕食の準備をしていると、橋の方から子供の泣く声がする、近くには子供なんか住んでない筈なのに。
窓から覗いてみると橋の上で女の子が泣いているのと、仔犬がそのあとを着いて行ってるのが見えた。

最初はただの迷子だろうと思ったが誰も引き取りに来ない。
心配なので見にいこうとして玄関の戸を開けると泣き声がしない、戸を開けるまではうるさい程聞こえてた泣き声がまるでテレビのチャンネルを変えたようにパッタリと。

辺りは夕方で薄暗い、川に落ちたと思って急いで橋まで走けたが少女はおろか仔犬も居ない。
TもMもTの母親も泣き声が聞こえてから止むまで耳にしていた、不思議に思ったがきにしないで勉強に励むことにした。
3人とも集中して勉強していたせいかもう夜中だ、午前0時をまわっている

3人とも集中して勉強していたせいかもう夜中だ、午前0時をまわってる。寝る準備をしていると、誰かが階段を上がってくる。
Tさんが言うにはおじいちゃんがいつもトイレのついでに心配して見に来るそうだ。
足音が部屋の前で止まった、戸を開けておじいちゃんが顔を出すのを想像していたが何やら様子がおかしい。

「・・・トントン・・・トントン・・・」
ノックだけだ「おじいちゃん?」
「トントントントントントントントントントン」
絶対に変だ、ノックの音は止まないどころかどんどん強くなっていく。

Mが恐怖と勉強疲れで突然切れた。
「ウルセーんだよ!!いいかげんにしやがれ!!」
ノックの音がやんだ、みんながやっとホッとできる、3人とも布団に入った、入ったらとたんに

「ズドンッ」

なにかが凄い勢いで扉にぶつかった、そのすぐ後に
「バリバリバリバリバリバリバリバリバリ」
扉を引掻きながら押している、扉の下の方が歪んで足が少し見える。
その後人の声が聞こえた、少女の泣き喚く声だ。
これにはみんなまいってしまって気絶に近い感じで寝入ってしまった。

朝、不思議なことに3人同時に目が覚めた、思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
だがつぎの瞬間
「ダダダダダダダダダダダダ」
だれかが階段を駆け上ってきた、今度は2人いる。

「ドンドンドンドン、大丈夫か!?」
Tさんの父親と母親だ、なんでも机をブン投げたような音が聞こえたらしい、後ろに足の折れた机が3台打っ飛んでいた。
それから大分経ったがとくになにも起こらなかったそうだ

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