そういう類のモノ

叔父が山で仕事をしていて、休憩で一服している時、何かの気配とか視線を感じてそっちを見たら、切り株の上に子供がいた。
赤茶けた麻のような長い髪と、素肌の上にちゃんちゃんこを着た子供が、自分をじっと見つめていたらしい。

何を見ているのかと視線を辿ると、腰にぶら下げた鉈が目に入った。
もしかしてこれが恐いのかなと思って、鉈を外し傍らにポンと放ったところ、子供は安心したかのようにスーっと居なくなった。

そういう類のモノは金属を嫌うっていう話。

山にまつわる怖い話61

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