昔仲良かった同僚も、わりとオカルト好きで話してたんだけど、ある時、同僚のおじいさんが、病気になって危なくなる度に見た夢の話を聞かせてもらった。
初めにやってきたのは「お迎えにきました」とリアカーをひいてやってきた死神。
何故それがわかったかというと、亡くなった奥さんも乗っていたから。
おじいさんは「リアカーなんか格好悪いから行かない」と断ったらしい。
次に病気になった時の夢の中で、やってきたのは馬車に乗った死神、やはり奥さんも乗っていた。
おじいさんは「馬なんか乗ったことないから怖い」と断ったらしい。
三回目に病気になった時、やってきたのはおんぼろ車を運転する死神。
やっぱりおじいさんの奥さんも同乗。
おじいさんは「もう少しいい車がいい」と拒否。
四回目はわからなかった。
本当に亡くなったから…同僚はいっていた。
今度の死神は、一体何で迎えにきたんだろう、と。
ほんのりと怖い話58