不吉な予感

知人にどうしても頼まれて、今年70になるおばあさんを占ったときです。
内容は、いつまでたっても一人立ちできず、借金を繰り返す長男の事でした。
初めから乗り気ではなく、理由をつけて断っていたのですが、夢に見知らぬ男性が出てきたり、部屋に一人で居ると「会いたい・・・」という声がしたりと、さすがに自分が異常なのか霊現象なのかと判断がつかず、仕方なくそのおばあさんと会ってみる事にしました。

そして、いざ当日と言う日。
おばあさんとお会いしたときから嫌な感じはあったのですが、推命で見ていく内に嫌な気配や不安感がドンドン広がってきて、耐え切れずに運命鑑定を一時中断させていただき、易を立てた所、何とも不吉な予感に適合する卦が。

知人に頼み車に乗せてもらって、おばあさんの息子さんの所へ行くと、いくらチャイムを鳴らしても出ず、合鍵で扉を開き中に入りました。
異様な気配、静まり返った部屋で何かに呼ばれるようにしてバスルームへ行くと、ゴムホースで首をくくった死体が見つかりました。
死後一週間前後でしたが、寒い日が続いておりそうひどい状況ではありませんでした。

警察から帰ってきた死体は、何度やってもまぶたを閉じる事はなく、お葬式の後、おばあさんはお亡くなりになってしまいました。

忘れられない思い出です。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?46

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