小学低学年位の男の子

私のチンアナゴはすぐに膨張し始め、妻はそのまま口でチンアナゴを弄びました。
そしていざ挿入しようと、妻が体の向きを変えこちらに振り返ったとき、妻は首にかけていたタオルを試合終了との如くチンアナゴに投げかけました。

私が困惑していると、妻が「子供…」とだけ言うのです。
妻の視線の先を見てみると、小学低学年位の歳の男の子がいるではありませんか。
私は急いで服を着て、妻は周囲のゴミを拾う素振りを見せていました。
すると突然妻が小さな声できゃぁっと叫びました。
振り向くと先程の子供がすぐ後ろにいるのです。

先程子供がいた場所からは結構距離があったはずなのですが、いつの間に近付いたのだろうと。その気配に全然気付かなかったのです。

少年はこちらをずっと見つめたまま、何も話そうとしません。
私が痺れを切らし、今日はとてもいい天気だね♪等と話しかけてみましたが、少年は変わらず口を閉ざしたままです。

しばらく見つめあっていると、少年は道路に向かう階段の方に走って行きました。
妻と今の子どこから来たんだろうねと考えてました。その砂浜は近くに民家もなく、とても歩いて来れる距離にもなかったので不思議だったのです。
とてもプレイを再開する気も起きず、妻とゴミ拾いをしていると、「すみませーん」との声が。

声のする方を見ると、女性が1人こちらに向かって歩いてきます。
「すみませんこちらに子供来ませんでしたか?」とその言葉を聞き、ああなるほど。さっきの少年はこの女性のお子さんだったのだなと納得しました。
少年なら先程見たことを伝え、私達も一緒に探すことにしました。

そこまで広い砂浜でもないので、すぐに見つかるだろうと思い、とりあえず先程少年が走って行った方に行きました。
階段を登って少し歩くと、トイレと砂を落とす場所があるのですが、そこで少年が木の棒を振り回して遊んでました。

すぐに見つかって良かったねと話しながら、少年に近付いて驚いたのですが、先程私達が見た少年とは別人なのです。
歳は同じくらいに思えるのですが、顔、髪の長さ、肌の色、どこも一致している所がないのです。

少年を叱っている女性に、先程私達が見た子供と違うことを伝え、ここに来たときに他に人はいたかと訪ねると、人も1人もいなかったし、車も私達のしかなかったと言うのです。
もしかして、誘拐か何かの事件に巻き込まれてたんじゃないかとも思いました。

しかしそれならば助けを求めてくるはずだし、隠れていたとしても探せる範囲も狭いしすぐに見つかるだろうと通報はしないで、その後も私達夫婦と親子とで、しばらく遊んだりゴミ拾いしたりしながら小一時間砂浜に滞在していたのですが、結局その少年は現れませんでした。

それからしばらく、海岸から近い街などで行方不明や事件が起きていないか調べてみましたが、特に何もなく。
あの少年はいったいどこから来てどこに消えていったのだろうか。
そもそも生きていたのだろか。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 102

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