立ちション

数ヶ月前に家族でドライブに行った。
大したドライブではなく軽いノリのもの。

私は窓の外をひたすら眺めるのが好きなのでその時もそのようにしていた。
そうしたら(少し幅が広くなっていて車を駐車出来るような場所があるよね)
あそこに白い軽を横に止めて小汚い格好をしたお爺さんが立ちションしてた。
一瞬通り過ぎる時にみて、隣の父親に「立ちションしてる」と言ったのを覚えてる。

で、またしばらく高速を走り続けて窓の外をボーッと見てたらまたお爺さんが立ちションしてた。
その時は無意識だったので”立ちション多いなあ。男の人ってこういう時楽でいいなあ”くらいに思ってまたボーッと窓の外を見てた。
そしたらそのまた次の駐車スペースでまたお爺さんが立ちションしてた。

よく考えて見ると同一人物で白い軽を脇に停めて立ちションしてる。
うちの車はけっこうガンガンに飛ばしてたから
その軽に追い越して左に寄せて立ちションする時間があるとは思えなかった。
しかも何回も立ちション可能なほど時間も経ってない。

不思議におもって再度隣の父親に、何回も同じ人が立ちションしてるんやけど、と言ったら父親もそのお爺を確認。
何だろうね、違う人なんじゃない?と言うことになったんだけど、しばらく走ってたらまた左にそのお爺がいた。
で、今度は立ちションではなくただ壁のほうを向いて立ってた。

父親に言ったあとはずっと前を向いてたけど白い軽に抜かされた記憶はなかった。
そこらへんでちょっと怖くなって寝ました。
オチもないし意味わからなくてごめん。
ただの立ちション好きなおっさんだったら更にごめん。

ほんのりと怖い話95

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