自分の父親が登山が趣味で、その父親が話してくれた話。
その日も暇ができたから山に登ったんだ。
でも途中歩いてたらいきなり頭が痛くなって、「高山病かな?」って思ったんだけど、まだそんなに登ってないし・・・
と思ってたら、どっからか「おまいりしてけ」って声が聞こえた。
しかも何度も何度も言ってくる。「おまいりしてけ、おまいりしてけ」って。
いきなりの出来事で父親が混乱してたら、次の瞬間、道の横にあった竹林って言うのかな、そこからすごい気配がしたらしい。
しかもガサガサッってすごい勢いで何かが竹林から近づいてきた。
その瞬間にも頭痛はするし「おまいりしてけ」って五月蝿いし、そこで父親が「わかったから!」って言って、山をおりて山のふもとにあった社?かなそこで急いでおまいりした。
そしたらいつのまにか頭痛も声も消えたらしい。
父親が言うには、
「多分あれは山の神様だよ。俺もまだ山登り初心者だったし、おまいりすることを教えてくれたんだね」
だそうで。
ほんのりと怖い話97