幽霊踏切

昔、近所に幽霊踏切があった。

線路わきのフェンスに細工して開くようにして、線路を超えて畑に行けるようにしてあった。
通常の道路を使うと遠回りで20分程かかるので、畑の持ち主が設置した。もちろん違法。 
ある年の台風で路盤が流出。復旧作業の時にフェンスも交換されて、幽霊踏切は姿を消した。

今でも夏になると幽霊踏切を探しに来る奴がいる。
幽霊が出る踏切があるとか、終電の後に現れる踏切があるとか、そんな噂があるらしい。

ほんのりと怖い話139

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