地名は忘れたし、うろ覚えなんだけどどこかの民話で
山の上の池の主だか化け物だかが、洪水を起こし近くの村を沈めて自分たちの住処を広げようと相談をしていた。
崩れない堤にするには人柱を埋めるしかないが、人間は知らないから安心だなどと笑っていた。
しかし旅の坊さんにそれを聞かれてしまう。
坊さんは逃げようとするんだが、気づいた主達は坊さんを捕まえて命が惜しければ、誰にもしゃべるなと脅して解放する。
坊さんは逃げようとしたが、次第に村が不憫になり村人にすべてを話してしまう。
大慌てで堤の補強を始めたが、主の言うとおりなら村を守るには人柱を立てるしかない。
村人が悩んでいると坊さん自身が
「私は主との約束を破った為助からないだろう。ならば人柱になってこの村を救いたい」
そう言って自ら人柱になる事を申し出た。
堤は完成し村は助かり坊さんは村人によって祭られた。
しかし時がたつにつれてその場所がどこだったのかは忘れられてしまった。
概ねこういった話。
そんな昔話が伝わる土地で、ある時大きな工事をすることになった。
地面を何メートルも掘り進むうち大きな甕が見つかった。
甕の中には人骨が。
一緒に僧侶の物らしい持ち物も納められていたらしい。
これは言い伝えにある村を救った僧侶の骨じゃないだろうかということになり、今では下からライトアップして、博物館だかに展示されているそうだ(死)
長々と駄文すいません。
こんな話もあるから人柱伝説ってのもあながち御伽噺じゃないんだろうなと思いまして。
まぁ実際にこんな感動的な事があったのかは分かりませんが。
坊さん、ライトなんかあてられて可哀想だ。
それに写真いりだったんでお化け屋敷に飾ってある骸骨みたいでした・・・。
山にまつわる怖い話、part7より
かなり過去の話ですが、Part6の89と90に関係あると思われる情報があるので
書かせて戴きます。
■人柱供養堂
『地滑りを止めるため人柱となった旅僧がいた・・・』
伝説がよみがえる
昔々、新潟県板倉町寺野地区では大規模な地滑りが多く発生しました。
田畑は崩れ、家も押し潰され人々は苦しんでいました。
そこへ信濃の国から黒倉峠を越えて1人の旅僧がやって来ました。
僧は荒れ果てた惨状に驚き、何とかして人々を救おうと考え、自ら地下に埋まる事を申し出、
人柱となられました。
板倉町には古くからこのような伝説が残っていました。
昭和12年、村人が農作業をしていたところ土中から甕(作成年代は鎌倉時代と推定)の中に入っている人骨を発見し、この伝説が真実であった事が証明されました
人柱供養堂には、発見された甕と人骨が奉ってあり、尊い旅僧の霊を慰めています。
山にまつわる怖い話6