わたし、オキじゃないけどミシマ沖で同じような目(?)に遭ったことがあります。
581の書き込みで魚の鳴き声を読み、忘れ去っていた10年近く前のことを思い出しました(冷汗)
ちょうどその日は沖泊まりで、夕刻は後部後半上で皆でメシを食いながら、何人かは釣りをして釣れたものはそのまま司長にわたして即料理、という感じでした。
日も暮れてそろそろ寒くなり始めたころ、釣りをしている仲間の一人が、ハリセンボンのように膨れたカワハギ?を釣り上げました。
かなりヘンな形をしていたのですが、カワハギはとっても旨いし、どうせ料理してしまえば形なんてどうでもいいので、そのまま司長に渡しました。
晩飯を食いながら釣りをしていた私たちはそのまま釣りを続け、サカナは調理場に。。。
そのとき、わたしは測深機の調子がおかしいということで、その場を離れ、一人ドライルームに入り、まさに機械の調整を始めようとしたところです。
「ギギギギギ・・・・ ギギギギギ・・・・」と身の毛もよだつような鳴き声(?)が突然したのでビックリして部屋の外に飛び出しました。
「何の音だ?今のは!?」と周りを見回したその視界に入ったのは、青い顔をした司長がさっき釣り上げたヘンな形のサカナをバケツに入れてそれを海に捨てようとしていたところです。
ですが、司長もかなりビックリしていて手元が狂ったのでしょう。
バケツの中のサカナは海ではなく、甲板上にこぼれ落ちたんです。
サカナは、甲板上であの耳につくイヤな音を発しながら跳ねています。
それまでは晩飯を食っていた仲間もビックリしてその場に集まってきましたが、気持ち悪くて誰もそのサカナに手を出そうとしません。
そうして、わたしたちがビビっている様を見てあきれたのか、ワッチ明けで非番の船員さんがやってきて、タモ網で跳ねたところをすくい取り、海へ放してくれました。
その間、とても長く感じましたが、実際は1、2分もなかったと思います。
不気味な鳴き声も収まり、ようやくわたしたちも気を落ち着けることができ、わたしは、機械の調整に戻り、ほかの仲間は釣りを再開しました。
仲間が釣りを再開したとき、さらにおかしなことが起こっていたんです。
先ほどの不気味な鳴き声で集まってきた間、釣り竿を固定して、針は海の中に垂らしたままになっていました。
それで、針はコアジとカワハギをねらっていたので、一本の糸に互い違いに10個ぐらいの針がついているヤツを使っていたのですが、といっても、わたしは釣りに関しては素人なので、まあ、そんな針が付いていたと言うことだけしか言えないのですが(苦笑)、それから誰も釣れなくなったようで、次々に糸を巻き戻して次の餌付けをしようとしたのです。
すると、驚くべきことに、全員の釣り竿で針が全部なくなっていたんです。
針の付け根の糸の部分で食いちぎられたのか、海底の岩場にでも針がひっかかって引きちぎれたのかわからないんですけれど、とにかく針が全部なくなっていました。
そんなことがあって、先ほどのヘンなサカナの件もあり、薄気味が悪かったので、早々に釣りはやめてしまい、甲板上も片づけてしまい船内に引き上げました。
話はそれでおわりなのですが、おそらくこの先も忘れられないような体験だったので書いてみました。まあ、オキさんの親父さんと同じような体験をしているのがほかにもいるということで、ご安心ください(自爆)
わたしも洋上では不可解な出来事にあったことが何度かありますが、いろいろありますのであまり考えないようにしています。
それでは失礼します。
海にまつわる怖い話・不思議な話1