5年ほど前の8月のある夜、私はクーラーの無い部屋で窓を全開にしてベットに横になっていた。
田舎のマンションなので、いつもなら窓を少し開けていれば割と涼しい風が入ってきていたんだけれど、その日はとにかく暑くてなかなか寝つけなかった。
そのままベットでぐったりしていて1時間は経った頃にようやくウトウトしだしたら、外で子供の声が聞こえてきたの。
(あぁ~親戚の家にでも遊びに来ていて、今から帰るんだろうか?)なんて考えながらまたウトウト…。
3、4人はいたと思う。
その子達がキャッキャとはしゃいでいる声が聞こえた。
声を聞いた限りでは4、5歳くらい。
「クスクス…じゃ次は%∞♀♂§※●〒◎」
何を言っているのかは良く分からないけどとにかく楽しそう。
別に腹は立たなかった。(多分お父さん達が話し込んでいてなかなか出てこないから外で待ってるんだろうなー。)なんて思いながら、大きくなったり小さくなったりする声を聞きながらまったりとした気分になっていた。
「次は~ね。」「今度は~だよ。」とかお互いに言い合いっこしてる子供達。
何言ってんのかな、とか思いながらも睡魔に襲われて本当に眠る手前だった時…。
ぼそぼそと聞こえていた子供達の声がはっきりと聞こえてきた。
「嫌だ。次は3がいいよぅ!」「2がいい!」
何だか揉めている…。
私は意味が分からないまま少し考えた。
子供達は数字で揉めていた。
それは帰りの車の座席?クジ引き?頭がちんぷんかんぷんになった。
「待って」男の子の声がした。
「5だけまだだよ。」「本当だ。」「そうだそうだ」
よく分からないけどどうやら意見がまとまったみたいだなとホッとした矢先私は急に閃いた。
これって階の事じゃないの?って。
最初は聞こえなかったけど、多分子供達は最初から数字遊びしていた。
数字の1~4ばかり言っていた。
そして「5だけまだ」だと。
ちょうど家のマンションは5階までだった。
私の家は5階…もしかしてこの子達来るんじゃ!
「じゃあ次は5ね!」
私は慌てて起き上がって窓を閉め。
幸いその夜は何も起こらなかったけど、次の日窓を開けると柵の所にラムネ菓子が一杯置いてあって一気に背筋が凍りました。
実話恐怖体験談!5