嘲笑

伊集院光のラジオで伊集院が語ってた話(キングオブコメディ高橋から聞いた話)

小学校3年くらいのときに大きい団地に住んでおり、その団地の子たちはみんな自分と同じ学校に通っている。

ある日、その団地の道を歩いていたら、マンション上層階の踊り場のような所に、自分達の団地の人間ではない男の子3人が居た。
彼らが何故かこっちを見て笑いながら話しをしている。
よく見ると指を指して悪口?を言っているようだった。
その時は悪口に苛立つ事よりも「あいつら誰だろう??」という思いが強かった。

翌日、学校の友達に話すと、そいつらがどこの誰なのか確かめようという事になり、友だち5人+自分の6人で昨日彼らを見かけた現場に向かった。

例のマンションの踊り場を見上げるとやはりまた居る。
また3人でこちらを指刺し嘲笑しながら話しをしている。
友達の一人が血気盛んにもそいつらのいる場所へツカツカと上がって行った。

自分たちはとりあえず下から状況を眺めていただが、少しすると、あろうことかその友達と例の3人は仲良く談笑し始めた。そして、例によってこちらを指指し、笑いながら話をしている。

わけがわからず、また一人確認しに友達がその踊り場へ昇って行った。
ところがこの友達も前述の友達と同じように彼らと打ち解けて談笑を始めてしまう。
この調子でまた一人、また一人とその輪に入っていき、結局自分一人だけが残ってしまった。

呆然とその状況を眺めていると、彼らは近所の空き地へ行き、ゴムボールで楽しそうに遊び始めたのだった。
しばし時間が経ち、ボール遊びを終えた友達の一人に、

「あいつらは何処の誰なの?」と聞くと、
「なんでも無い」

とだけ言われた。
その一言しか言われず、何がなんだかわからぬまま泣きながら家に帰る。
帰宅後、荒ぶる様子で母親に包丁を貸して欲しいと泣きつく。何故?と母親に聞かれ、

「殺したいやつがいる!」

と答えた。
この後母親に宥められ、眠りについた所で記憶は終了。

終了。結局何なのかよくわからん不気味な話。

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