子供のころに体験した話。
子供のころ学校の裏にある山によく虫取りに行ってたんだが、ある日奇妙な体験をした。
その日も獲物を求めて雑木林の中を散策しているときのこと。
俺はなにやら小さな声が聞こえることに気づいた。
その声は俺の近くから聞こえる。
なんだ?と注意して耳を立てるとそれは俺の足元から聞こえていた。
よく見てみると小さな虫達が円を作っている。
声はその虫達から聞こえていた。
円の中心にカナブンを小さくしたような虫がいた。
そいつは手足を縮めてころんと丸々と
「まん丸お月さん、これどうじゃ?」
すると周囲の虫達が「みょうみょうみょうみょうみょうみょう」と騒ぐ。
俺はわけがわからなくてポカンとマヌケ面で見ていたと思う。
ハッと気づいたときにはただの茶色い地面が見えているだけで何もない・・・。
なんかよくわからんが俺が体験した夢のような話でした。
今でも疑問なのが「みょうみょうみょう」ってどういう意味なんだろ?
山にまつわる怖い話19