図々しい子

子供の頃家族で海水浴行ったとき、海から上がって自分家のスペースに戻ると、同じ年くらいの知らない子供が座ってた。

誰だこいつと思ったけどとりあえず無視してビニールシートに腰をおろしたら、知らない子がカキ氷食べたいってだだこねだして、かき氷買いに行くことになった。
そいつは母親にべったりくっついて、ママとうもろこしも買ってとか言ってるの。

流石におかしいと思ったから「お前誰だよ」って言ったら、母親の腕にしがみつきながら俺のほう見てニヤリッと笑うの。
「ねえ、お母さんこの子誰。なんかおかしいよ」
って言ってもはいはいって流される。

わけのわからない事態で涙目になってたら親父が来てさ、そいつに向かって
「ん、君どこの子だ?お母さんところ戻りなさい」
って言ったら、舌打ちしながら俺に蹴りいれて人ごみの中消えていった。

親父が母親に、今の子なに?って聞いても母親はなんのこと?って感じで分かってない様子。
俺はマジで怖くなって泣きだしてた。
実話なんだけどあれがなんだったのか未だにわからない。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?275

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