電脳神

大学時代の友人の話

結構なオタクで今でもmixi(笑)にガチオタな話題をバンバン日記に書くようなSE。
この前たまたま新宿であって「ちょっと茶でも飲もうや」ってことになった。
なんか人身事故かなんかでめちゃめちゃ混んでたから時間つぶしたいらしい。

社会人として一年上(俺は3年時に留年したw)のソイツ(Tとしよう)に新入社員としてのイロハをいろいろ聞いたり、最近ハマってることなどをお互いに話したりと談笑していたんだが、どういう訳か神様の話になった(経緯はS学会の悪口だったと思うw)

俺は母方が神道、父方が仏教なんで、やれ仏教は葬式が高い、神道は○○家ノ奥都城(おくつき)って墓なんだとか、そんな話をしていた。
Tは「ほうほう」と俺の雑学に頷いてたり、感心してくれたりしたんだが、俺の話が一段落するとニヤリと笑って「俺、多分神様飼ってるかもしれん」とか言い出した。

俺「『あなたは神を信じますか?⇒インターネットで見た』的な流れだったらはっ倒すぞw」
T「いやいやwそれじゃねぇよ」

など2chネタを若干交えながら話してくれた。
要約&東北弁が若干混じってるんで実際と少し違うが、まぁこんな感じ。

エクセルって↓ボタンを押し続けると延々と下にカーソルが行きつづけるよな?
俺この間、家でちょっと仕事しながらネットでアニメ見てたのよ。
アニメ見るのがメインだろって?まあまあw
んで気づかないうちにウインド切り替えてエクセルの↓カーソルを押しっぱにしてたのよ。
結構時間経ってたからもう縦列が4000とかになってやんのw

んでいきなりエクセルのウインドが黒くなってんの。
そこでようやく押しっぱにしてるんに気づいたんだけどね。
何だろうエクセルってドロップすると黒く反転するじゃんその反転で絵が描いてあるの。
たまごっちみたいな白黒のドット絵を想像してくれると分かりやすいかな。
何というか犬というか狐というか猫というか…そんな感じの顔?
ほら俺ってかわいいもの好きじゃんw

※ガチオタの彼の筆箱はチワワのフワフワした筆箱なくらいTはかわいいもの好きです

なんか消すのが忍びなくてさ~。
アニメ見終わるまで放置してたのよ。
で、アニメ見終わってもう一度エクセルに切り替えたら、ソイツ大きく口あけた感じになっててさ。
あくびしてる雰囲気よ。
カワイクね?

正直この段階で俺は少し引いていた。
仕事がキツイのをmixiとかで読んでたから、心を病んで、ついにラブプラスだけでは足りず、妄想のペットを作りだしたんじゃないかと本気で思った。
ただ話自体がなかなか面白かったんで、俺は「んでなんでそれが神様なのよ」と先を促すことにした。

以下再びTの話

いや、俺、幽霊とかよく見るからさ

※彼は恐山近く(厳密には生まれが青森、育ちは秋田で結構離れてる)の出身で、高校までは東北にいた。
俺もちょくちょく大学時代はそのテの話をTから聞いたことがありました。

これもソッチ系かなあと漠然と思ったわけよ。
で、特に深い意味も無く、その絵の真下の空白に「3月の○日(日付失念、なんか同人誌のイベントがあったとか)に休みください」って書いたのよ。
予定ではプロジェクトど真ん中で有給どころか土日も休めないレベルなのにね。
そしたら、次の日に、なんか相手先の担当が事故ったらしく、その日一日だけピンポイントで調整のため俺休み。これすごくね?

家帰って、そのデータ開いてみたら、書いたはずの俺のお願いが消えててさ。
あれ?保存ミスったかなぁとか思ってたの。
とりあえず、次のお願いは上手い酒が飲みたいって書いたの。
小市民的にwあんまり大きな願い書くと反動がありそうな気がするから。

そうしたらさ、なんかとーちゃんの友人が亡くなったとかで、そのお返しっていうの?それがいい洋酒らしくて。
うちの両親は下戸だから俺の方にその酒が回ってきて。うまかったなぁ。

俺「すげーじゃん」
T「めちゃくちゃ疑ってますなw」
俺「いやいやw俺は信じてますよ。今まで君のことは50回くらいしか疑ったことないすよw」
T「おいwwwでも今日こうやって話してるのも神様のお陰だからな」
俺「なんでだよ」
T「いや、最近大学時代のやつらとあんまり遊んでないからさ。神様に『大学の友達と会いたい』って書いたのよ。そしたら人身事故でしょ?俺本当ならこの時間家でネットしてるかアキバぶらついてるぜw」

そこで急に背筋が寒くなった。
こいつの願いがかなう原因ってなんだ?

休みが取れたのは相手の怪我。
酒が飲めたのは、身内の知人の不幸。
今日話してるのは人身事故。
これって考えれば、他人の不幸の恩恵を受けてるのが原因じゃないか。

今でこそ、小さな願いだが、もしこれが大きな負の願望だったら?例えば誰かを殺したいほど憎んだとしたら?
例えばこんな世界滅んででしまえばいいと思ったら?

神様は今もTの作った電脳の世界にいる

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