セブン

突然だけど俺アルビノを知らなかったんだよ。

小学校のときバーちゃんが病気になって、看病のためかーちゃんと夏休みの間お里で過ごすことになった。

良く知らない土地で長期過ごすのは初めてだったから浮かれてたんだけど、友達とかいないからだんだん面白くなくなってきちゃったわけで…海辺の岩場とか普段入れない(危ないから立入禁止になってる)所を探索して一人で秘密基地とか作ってた。

ある日秘密基地に行くと誰かが基地の中で俺が持ち込んだウルトラマンを触っていた、「俺の物にさわんな!!」って怒るとそいつは髪も眉毛も真っ白だったんだ、宇宙人に見えたんだよ俺、ガリガリで目は赤かったし血管浮き出てて全体的に肌が青く見えた。
それに夏なのに長そで長ズボンの変なシルバーのスウェットを着ていたからだ。
今思えば脳障害者だったんだろう見た目は大人だったけどうまくしゃべれてなかったからね。

俺はそいつをセブンと呼んでいた(俺のウルトラマンセブンを片時も放さなかったから)
何にでも頷くから俺が宇宙人?と聞いた時もうんって頷いたから宇宙人だと信じてたんだ。
セブンはへんてこな歌を歌っているだけで会話が成り立たなくって、イライラさせられたがまだ言葉を覚えてる途中なんだと勝手に解釈していた。

セブン「ゆ~らら~ゆ~らら~ドッカンピカピカ♪」
俺「へんな歌ー」
セブン「揺れるのは好きだけどピカピカは~やだ~やだ~」
と歌った日の夜 大雨が降って雷が鳴ったあと地震が起きた(小さいのね)
セブンは予知能力があったんだと思う、そーゆーのが何回かあってさ。

かーちゃんが香水のビンを無くして俺が持ち出したと疑われてたとき(そのビンはデザインがカッコよくて俺がよく遊びの小道具に使っていたから)もセブンの歌でベットの隙間から見つかった。
ケガとか事故も歌い当ててた、宇宙人だからだと思っていた俺はそんなに不思議がっていなかったが。

そんなセブンとも別れがあった「セブンは人間に成りきっていないから俺が手伝ってやる!」と言ってかーちゃんの化粧道具で顔を塗りたくって、髪の毛に黒い絵の具を塗った俺はこれで宇宙人だとばれないだろうと思いそのままセブンを連れて公園で遊んでた。

その次の日からセブンは秘密基地に来なくなってしまったが俺は宇宙に帰ったのだろうと思っていた、多分、親御さんがいじめにあっていると勘違いしたんだろうなぁ。
申し訳無いことしたと思っている。 

不可解な体験、謎な話~enigma~ 30

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