何年か前の夏に家族とキャンプ行ったときの話
富士山の近くにキャンプ場みたいなのがあったんだけど、そこでテント広げてバーベキューなり魚釣りなりまぁ楽しんでたわけよ。
そんで夜になって家族が寝付いたときに、俺ションベンしたくなって起きたんだけど、一人で行くの恐かったからたまたま起きてた兄ちゃんについてきてもらったんだ。
で、トイレ済ませてテントに戻ろうとしたら、兄ちゃんが「ここ樹海の近くなんだぜ」とか言いだして、好奇心旺盛だった俺と兄ちゃんはこっそりキャンプ場を抜け出して樹海に行こうとした。
キャンプ場を抜けたところで、道路はさんで森みたいなところがあったんだけど(たぶん兄ちゃんその森を樹海と勘違いしてたっぽい)辺りは真っ暗だし、懐中電灯も持ってなかったからさすがに恐くなって、森の近くまで来て引き替えそうとしたんだ。
そしたら、奥の方からガサガサって音がして、俺も兄ちゃんもびびって咄嗟にデカイ木の影に隠れたんだけど、視力の良い兄ちゃんがめざとく何かに気付いたようで、「あれ見ろ」つって指差した方を見てみたら、どうも人間っぽい二つの影が寝転がって何かごそごそやってる感じだった。
なんていうか、一人は寝転がって手や足をぶんぶん振り回して「ウー、ウー」って呻き声あげてて、もう一人はその寝転がってる奴にまたがって手っぽいのを左右に動かしてて・・・
俺にはセクロスしてる様にしか思えなかったから、もっとよく見ようとしてじーっと目懲らしてたら、急に兄ちゃんが血相変えて俺の手引っ張って走り出した。
わけわかんないままキャンプ場について、兄ちゃんに事情聞いたら「よくわかんないけど、なんか人殺してたっぽい」とか言いだした。
でも暗かったから本当に人殺してたかどうかはわからなかったらしいけど、視力良い兄ちゃんがそう言うんだからたぶん本当なんだと思った。
それから何日かして、俺らが泊まったキャンプ場の近くのあの森でバラバラ死体の一部が発見されたってニュースがやってたときは本気でちびりますた。
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