幼い声

俺の消防の頃の出来事なんだけど、夜に俺、母、父と3人でテレビを見ていた時に突然姉の部屋から姉の悲鳴が聞こえて、物凄い形相で姉が俺等の部屋に走って来た。

「なんや!?」と父が姉に聞いたところ、姉は「なんか声がした・・」 と意味不明な事を言い、詳しく聞いたところ、姉は自分の部屋で押入れにもたれ掛かってマンガを読んでたそうなんで、マンガに熱中していた時に、突然耳元で

「○○ちゃん(←姉の名前)あそぼう」

と物凄く幼い声で囁かれたそうな。

父と母はそら耳だ!と言ったが、姉は「絶対にそら耳やない!はっきり聞こえたもん!」とガタガタ震えて泣いていた。
ついでに俺も姉の様子にただ事ではないと思い、凄く怖かった覚えがある。

何日か姉は母と一緒の部屋に寝る日が続きだいぶ日が経ってから、姉が自分の部屋で寝るようになった時に、押入れから布団を取り出そうと押入れを開けたら、埃まみれで汚れたリカちゃん人形が、ポトッと落ちてきたらしい。

ほんのりと怖い話29

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