ある集団で実施されたゲームです。良ければ皆さんも試してください。
心理テストが流行していた当時、結局、あまりアテにも出来ないゲームのようなものだと言うことがわかりました。
そういう話題を踏まえたうえで、では、信憑性のある心理テストはどういうのがあるのか、そして何の役にたつのか。
ある日、俺を含むその集団に、紙切れが配布されました。
「誰にも見せないように。相談して書かない様に。内容を他の人に公表しないように」と、紙切れを配布した人は全員に注意を促しました。
「では、その紙切れに、自分が一番なりたくない職業をかきなさい」
我々は記入し、四つ折にして記入した文字が見えないようにしました。
紙切れは回収され、40数名の「一番なりたくない職業」が無記名で発表されました。
一番「売春婦」二番「ヤクザ」三番「汲み取り屋さん」
他には保険のセールス、キャバレーの呼び込み。変わったところでは医者、芸能人、露天商などがありました。
これは、実は潜在意識のテストで、ゲームではありませんでした。
一番なりたくない職業。
それは実は、潜在意識で「なってみたい職業」だったのです。
これをやると、厄介な事に意識にすりこみが発生します。
「自分は、実はヤクザになりたいのか・・・」
実際、このゲームをしてから数年経ちますが、一人ヤクザになりました。
その人は紙切れに「ヤクザ」と記入していました。
その後、五十問の意識調査が行われましたが、覚えているのは最初に行われたその心理テストです。
ほんのりと怖い話34