今しがた俺が体験してきた物を投下してみる。
ネトゲやろうとして近所のコンビニにウェブマネー買いに行った帰りだった。
家の近くにけっこうな大きさの家がある、別に空き家ってわけでもない、年寄りの夫婦が住んでる家。
その前を通ったときにどっからともなく「おーい」って聞こえてきて足を止めた。
周りを見てもおれしか居ない、それでもまた「おーい」って聞こえてくる。
声が聞こえてきたほうを見ると、その大きな家の2階の窓から幼女が身を乗り出して手を振ってるんですよ。
別に面識もないし知り合いの子ってわけでも無かったから「俺じゃなくて他の人に言ってるんだろうな」くらいに思ってまた歩き出そうとしたら、また「おーい」って聞こえてくる。
んでその子の居たところを見ると、まだ手をふって「おーい」と言ってきた。
周りに人は俺しか居ないし、犬や猫が居るわけでもなかったから、「ああ俺に手ふってるのかな?」と思ってちょこっと控えめに手を振ってみた。
するとその幼女はすっごいニコニコ笑いながら俺に手をふってきた。
可愛かったから、つられて俺も顔が緩んじゃって少しの間二人して笑いながら手を振り合ってた。
そうしたら、その幼女が窓から身を乗り出そうとした。
窓には網戸がはまっているように見えた、でも網戸なんて内側から押すとスグに外れちまうから俺は「あ、あぶねぇ!」って思わず口走りそうになった。
なんでなっただけかというと、その光景が凄く不自然だったから。
窓のなかの幼女は明らかにその網戸に手を付いてる、その状態で前かがみになってるのか、すこしこっちを覗き込むような姿勢。
で、窓枠のところに足を乗せるところでもあるのか、その窓からは幼女の全身が見えたんだけど、どうみてもその幼女の両足は宙に浮いてるように見えた。
それに気付いた俺は目を見開いて「あっう・・・」とか変な声をあげてしまって、その足を凝視してしまった。
その瞬間かなり後悔した、やっぱりどう見ても浮いてる。
その瞬間背中に冷水でもぶっ掛けられたような寒気を感じた。
めちゃくちゃ天気がよくて、たってるだけでも汗が吹き出るようなほど暑いのに、背中に氷でも放り込まれたかのような感覚だった。
しかも、体が妙にこわばって視線を動かすのすらできなかった。
今あの子はどんな顔してるのか?さっきと同じようにかわいい顔で笑ってるのか?それとももっと別の意味で笑ってるのか?
とかありえない事考えだして、その子の足から目がそらせなくなった。
少し間をおいてから目だけ動かしてその子の顔を見たら、相変わらずニコニコしながら俺に手をふってるんだけど、ただ寒気が増すだけでもう可愛いとは思えなかった。
なんとなく「とりみだしたらヤバイ」みたいな感覚を覚えて、その幼女に聞こえるか聞こえないか位の声で手を振りながら「バイバイ」って言って立ち去ろうとした。
振り返って歩き出したらその子の声で「またね」って聞こえた気がした。
決して「ぅゎ、ょぅι゙ょっょぃ」とかそんなんじゃなく、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がした。
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