フワフワ

今から30年以上前、小学校2年生のときの話。

当時、自分らのクラスは合唱コンクールに出場するとかで、放課後に残って毎日練習をさせられていた。
その日もいつものように授業が終わった後、体育館のステージに集まり練習が始まるのを待っていたんだ。

先生はまだ来ていなかった。夕日が差し込むステージの上でみんなとおしゃべりか何かをしていたと思う。
そのとき、女の子の一人が何かを追いかけながらジャンプしてるのが見えた。

ようく目を凝らしてみると、フワフワした白くて大きなタンポポの羽のようなものがそこらじゅうをゆっくり飛んでいる。
よく覚えていないが数にして20~30ぐらいはあったと思う。
大きさはてのひらに収まるぐらいだろうか。最初は目の錯覚か何かかと思ったんだけど、他の子もそれに気づいてそのフワフワを追いかけ始めている。

やっぱり自分が見えているものがみんなにも見えているみたいだ。
気づいたら自分も夢中になってそのフワフワを追いかけていた。
なかなか捕まらない。飛び上がって握ろうとするとスルリと逃げられる。
何か意思を持った生き物みたいな感じだ。

その後のことは良く覚えていない。たぶん先生が来て練習が始まったんだと思う。
翌日以降の練習でもそのフワフワはたまに出てきていたような気もするがこれもよく覚えていない。
当時は特に不思議にも思わず、こういうものもあるんだなぐらいに思っていたんだと思う。

今思えばあれは何だったんだろうなぁという話です。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 69

シェアする