オレが高校の夏休みの時の怖かった体験談を投稿します。
オレは普段3~4人で行動してたんだが、その中にパシリ的存在でたまにしか遊ばないSとゆう友人がいた。
夏休みに久しぶりにSと遊んでる時、Sから
「最近オレの家に黒いマントの人間が現れるんだよ…」
という相談を受けた。
でもオレを含めその場にいた別の友人たちは当たり前のように、
「お前アフォか?そんなもんいるわけないだろ!!本当にいるなら見てみたいわ」
などとそいつを基地害扱いして笑いとばした。
すると友人Sは、
「だったら家に見にこいや!!」
とマジぎれ…。
それでもオレらは相手にせず、その時はそれで話は終わった。 8
その話を忘れた頃(一週間後くらい)に、近所の公園で夜中にオレ、友人k、友人Fの3人で意味もなくたむろしてた。
そのうちにKが
「ヒマだからSの家にでも突撃するか?」
と言い出しオレも、
「そうしよう」
と賛成しSの家に向った。
(この頃はヒマになるとたまに時間関係なくSの家に突撃してはイタズラしてたw)
Sが住んでるとこは山のふもとで、夜になるとかなり暗い。
Sの家に到着し、いつものように玄関の前の庭で二階のSの部屋の窓に石を投げたり、インターホン連打したりしてたらキレ気味のSが出てきた。
Sは「やめろや!!帰れ!!」と当たり前の反応。
オレらも、「ごめん、ごめんw」
などと話している時、急に何か黒い塊が庭に走り込んで来た。
よく見ると全身黒い服を着てマントのような物を頭からはおってるオバサン?(暗い上にマントで顔が見えないけど体格から)だった。
そのオバサンはオレらが居ることを気にも止めず、目の前でマントのような物を手で広げバサバサと羽ばたかせながら庭をグルグルと走り回っている。
オレらは目の前の信じられない光景に声も出ずガクブルするだけだった。
そんな光景が3分くらい続いた時、Kが小声でとんでもないことを言い出した。
「あいつ足音がせんぞ…」と。
オレもその時気づいた、確かに足音がしない。
Sの家の庭は固い地面に砂利だらけ。
足音がしないはずは絶対になかった。
Fもそれに気づいたらしく「うわぁ~」とゆう声と共に逃げ出した。
それと同時に全員一斉に逃げ出し、全速力でなんとかさっきの公園まで走った。
公園に着き少し落ち着いたとこで「な?オレが言ってたとおりやろ?」とビビりながらだが得意げにSが口を開いた。
オレらは当然「アフォ!!あれ何者や?」とSに聞いた。
しかしSもいつも二階から覗くだけでハッキリ見たのは初めてらしく、「こっちが聞きたいわ」と涙ぐんで言うだけだった。
確かに自分の家にあんな者が現れたらオレも泣く…。
一時間ほど公園で休息した後、Sを家まで送るついでに様子を見に行くことにした。
Sの家に着き、駐車場の辺りから庭を覗いてみたが、黒マントはもういなかったのでSも家に帰り解散となった。
それから一週間ほどSの家に近寄ることはなかったのは言うまでもない。
Sの話しによると、それから3日後にSの家の裏に住んでたオッサンが亡くなったらしく、それ以来黒マントは現れなくなったらしい…。
結局あの黒マントの正体はわからずじまいだが、これはオレが本当に体験したことです。
死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?129