小銭と飴玉

小学生の時コートのポケットに小銭と飴玉を入れたのを忘れたまま暖かい季節になり、クローゼットの奥にコートをしまった。

数ヶ月経った頃欲しい物があり親にねだろうかななんて考えてたら、コートに小銭と飴玉を入れっぱなしにしてた事を急に思い出した。

飴玉ベタベタだろうなとか100円玉あるかななんて思いながらクローゼットを開けてコートを引っ張り出しポケットに手を突っ込むと、小銭はなく紙の質感…千円札だった。

当時の自分は千円札なんてお正月と誕生日くらいしか貰えなかったから、なんで自分のポケットにあるのかただただ理解が出来なかった。
反対側のポケットの飴玉(6個)はなくドングリが沢山入ってた。

黙ってポケット(しかもクローゼットの奥の方にしまったコート)に千円とかドングリを入れるような親じゃないしその後も中学生になるまで数回同じ事があった。

ちなみにその時欲しかった物はその千円で買えたのですごく感謝している。
誰が入れてくれたんだろう。
今でもすごく不思議。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 71

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