呪いのちりとり

約30年前の話。

当時小学生だったんだけど、帰りの会が終わって掃除当番のみんなで教室掃除してた。
ある程度ゴミが出てきたからちりとりに集めて捨てることになったんだけど、掃除用具入れにちりとりがない。
どうやら他の奴が廊下掃除で使ってるらしい。

もう一度掃除用具入れの中を探したらあるにはあったが、古臭い上に染みっぽいのが不気味に浮き上がってる。
すると近くにいた奴が「やべーそれ使うと呪われるんだぜwwwww」と根拠のないことをからかいながら言ってきた。

俺も不気味だし正直使いたくはなかったがゴミ集めないと掃除が終わらないから「そんなことないだろ」って強がってそのちりとり使って掃除終わらせた。

その後はガキだったから遊んだりご飯食べたりしてるうちに、そんなちりとりのことなんてすっかり忘れた訳だが、翌朝不可解な事が起こった。

いつも通り起きてふと枕を見ると枕一面ベットリ血が付いてた。
ビックリしてすぐ母親呼んだ。
枕を見た母親はすぐ俺の頭に傷がないか確かめたが傷は一つもなかった。

首を傾げながら母親は俺が寝てる時に鼻血でも出したんだろうと無理矢理納得させて枕は裏庭で燃やしてしまった。
鼻血だったとしても顔には鼻血が出た形跡無かったんだけどな。

ちりとり使った翌日にそんな事があったからあのちりとりのせいだと当時の俺はビビったw
あのちりとり使わなかったとしても起こったかも知れないけど。 

不可解な体験、謎な話~enigma~ 74

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