舞台での事故

1958年4月1日午後6時半頃、旧宝塚劇場で行われていた花組4月公演

「宝塚春のおどり・花の中の子供たち」の公演中、月組の香月弘美が死亡した。
せり出し装置───舞台下から出てきたり、逆に舞台下に消えてゆく仕掛け───のシャフトに彼女が着ていた衣装の裾がはさまれ、スカートを広げるために衣装に仕込まれていた薄い鋼のベルトによって胴体を切断されたのだ。

ご存じの方も多いとは思うが、せり出し装置の動く速度は、それほど速いものではない。
その、じわじわとしたスピードで死につつある恐怖は、尋常の物ではなかったであろう。
鮮血に染まりながらゆっくりと胴体が切断されてゆく様を、ただ黙って見ていることしかできなかった相手役・松嶋三那子はショックで数日間失踪したという。

皮肉なことにこの日の香月は「代役」であった。
風邪をこじらせた同期生(日夏友里)に休演を勧め、その代わりを自ら買って出ていたのだ。

353 :ID:G5Tv/6aGO

>>352
想像したらほんのりってレベルじゃないんだが(((;´д`)))

378 :ID:p5xwpUaL0

>>352
それ、俺、たぶん目撃者を知ってる。
実際にその人に会ったのは子供の頃一回きり、それもたまたま乗った京都市バスの中でなんだけど、当時、既に年配にもかかわらずとても垢抜けた女の人だったよ。

その女の人は、うちの母親(今は故人)とひとしきり世間話をして、俺ら母子より先に市バス降りて行かれた。
で、その人が降りた後、母親が「綺麗なおばさんやったやろ?昔、宝塚の娘役やったんやで…」と教えてくれた。
「でも、あんまり長い間やってはらへんかったんやけどね…」とも。

それで、なんで?って不思議に思い尋ねたら、「舞台の上で地獄を見てしまわはったしね…」って表情を曇らせる。
宝塚って女の人ばかりて聞いていたので、てっきりいじめでもあったのかなと思って、さらに母親に尋ねたら、
「あんた、聞いてショックを受けんときや…人が真っ二つになるのを舞台で近くで見てしまわはってな。それがずっと頭から離れへんかって早々と引退しやはったんや。綺麗やのにもったいない」って…

今までずっと忘れてたけど、352さんのカキコを見て思い出したわ。

ほんのりと怖い話46

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