林を抜けた先の廃火葬場

後輩の話。

県境の山に登っていた時のこと。
林を抜けた先に廃火葬場があったのだという。
それを見た仲間一人が、いきなりそこに向かって走り始めた。
止める間もなく彼は廃屋に取りつくとその扉を開け放った。

何か黒い霞のようなものが中から染み出てきて、空に消えていった。
扉を開けた彼は、廃火葬場を目撃した後の記憶がなかったそうだ。

山にまつわる怖い話3

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