薄皮一枚 2019/3/20 2019/3/29 雷鳥一号 知り合いの話。 一昔前に農家と猟師を兼ねていた人から聞いた話だそうだ。 その人は、主にワイヤーを使った罠で兎などの獲物を取っていた。 時たま猿や猪なども罠にかかったそうだが、奇妙なこともままあったらしい。 獲物の身体が、薄皮一枚だけ残して、きれいに中身が食い尽くされているのだと。 残されているのは毛と皮だけで、不思議なことに血が一滴も出ていないのだ。 肉を溶かして食べる未確認生物がいるのかもしれないな。 その人はそう言っていたという。 山にまつわる怖い話3