小さな稲荷社 2019/3/23 2019/3/29 雷鳥一号 同僚の話。 親戚が山を持っていて、その手入れをするというので呼ばれた。 下生えを刈ったり倒木を片付けたりしていると、小さな稲荷社に気がついた。 木立に覆い隠され苔生していたのを気の毒に思い、きれいに片したのだという。 ついでに弁当を少し分けて、お備えしてから帰ったそうだ。 その日の夜半、彼は動物の甲高い鳴き声で目を覚まされた。 なぜか聞いたことも無いのに、狐の声だと分かった。 後日聞いてみると、掃除に参加した親戚全員が夜中にその声を聞いたそうだ。 山にまつわる怖い話3