泥まみれの手形

同僚の話。

バスを釣りに、山奥のダムに行った時のこと。

他に誰もいない駐車場に車を止めて、ダムまで歩いて行ったという。
夕方、釣果に満足しながら駐車場に帰ってくると、車のボディに何かの汚れがついているのに気がついた。

小さな泥まみれの手形が、ボディに点々と押されていた。
ドアを開けようとすると、取手は泥まみれになっていたという。
掃除は後回しにして、即行で帰途に着いたそうだ。

山にまつわる怖い話4

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