知り合いの話。
家族でキャンプしていた時のこと。
頃は夏で、蚊がとても多かったのだそうだ。
彼が火を起こしてると、自分の左手に大きな蚊が止まったのが見えた。
逃がさないよう、素早く叩き潰す。
次の瞬間、叩いた手の下から大量の血があふれ出した。
呆然とする彼の目前で、暖かい血は後から後からこぼれ落ちる。
血の噴出が終わる頃には、彼の足元に大きな血だまりが出来ていたという。
彼の身体に異常は生じなかったが、キャンプ場はちょっとしたパニックになったのだそうだ。
山にまつわる怖い話8