AB兄弟3

>>772、>>773
ありがとうございます。
昔あったことを書き連ねるだけなので思ってたより早く書けたので続きを投下しますね。

以下は>>751と>>765の話の続きです。

当時俺は小学6年でその頃大きな紙飛行機を作って飛距離を競うっていうのが流行ってたんだ。

俺らも休み時間に折り紙で紙飛行機作って飛ばしたりして練習してた。
ある日やるなって言われてるのに給食の配給中に紙飛行機作りだした奴がいて、そいつを見て皆折り紙で色々作り出した。

女子はパックンチョっていう表に数字の書いてあるくじみたいな物や鶴を作ってた。
男子はやっこさんとか紙飛行機、手裏剣を作ってた。

当番の人達が準備を進める中、俺は同じクラスのAがいないことに気付いて『トイレでも行ったのかな?』と思ってた。
前にも書いた通りAは歯は折れてるし鼻も折れちゃってたから、もしかしたら保健室で特別なメニュー食わされてるのかもしれないって自然に思ったんだ。

その内に完成した紙飛行機を飛ばしたりしだしてさ。
うちのクラスは先生は給食の準備が終わるころにくるから何人かの男子は座ってなきゃいけないのに紙飛行機や手裏剣を投げては取ってきて席に着きを繰り返してた。

そんな中で投げた紙飛行機が教室の入り口に向かって飛んで行ったんだ。
そしたら運の悪いことに汁物が入ったでかい缶を持った女子2人が、ちょうど入ってくるところで女子の顔の横にコツンって当たったのね。

汁物の缶ってでかいから2人同時に教室の入り口を通ることができない。
だからかたっぽの女子が後ろ歩きする形で教室に入ってくるんだけどさ。
顔は振り向く感じ、そして後ろ歩きで入ってきた女子は視界も悪いし、ちょうど見えないくらいの横方向から紙飛行機がぶつかってきたもんだから、でかい虫かなんかだと勘違いしたんだよ。

女子はめちゃくちゃ驚いて汁物の缶を掴んでいた手を放した。
そうするともうかたっぽを持ってる女子の方に缶が傾いて、驚いたもう片方の女子も手を放しちゃったんだ。当然だよな。

傾いたまま落ちた缶はめちゃくちゃ派手に中身をぶちまけた。
その時「ア”ッ!!」て言う叫び声も聞こえたんだ。

声の主はAだった。
Aは配給中は座ってなきゃいけないにもかかわらず、なぜか廊下に出て窓を開けて外を眺めてた。

俺は飛んでいく飛行機を目で追ってたから、女子にぶつかる直前にAが廊下にいることに気づいて缶からぶちまけられた汁物がAの下半身にかかるのも見えた。

汁物がぶちまけられてクラス中騒然となった。
給食でそういうことが起きると、係りの人が他のクラスに少しずつ分けてくれって言って回らなきゃいけないから面倒でさ。

何よりみんなが食べるものをダメにしちゃったってことで運んでた女子も泣き出してるし、他のクラスの奴らも廊下に顔出して「ウワッ!」「ヤベー!」とか騒いでた。
確かに俺も小中の9年間で全部こぼすっていうのは3回しか聞いたことがなかったし、かなり衝撃的な出来事だったんだ。

Aは倒れこんでて俺から見ても下半身にかなりの量の汁がかかってた。
多分豚汁とかそういう系だったと思う。
すぐに先生が駆け付けてAを保健室に運んで行き、少しして俺は先生に呼ばれて保健室に向かった。
なんで俺が呼ばれたかっていうと紙飛行機を飛ばしたのは俺だったからだ。

保健室ではAがベットに寝ててうんうん唸ってた。
当たり前だけどAは足にやけどを負ってしまっていて、先生が車を出して病院に連れて行くまでとりあえずここに寝かせておくらしかった。

俺は保健室の先生にめちゃくちゃ怒られて、先生のあまりの怒りように『火傷くらいでここまで怒ることないんじゃないか?』て思うくらいだった。
それくらい怒られた。

先生が車を回してくるまでの間俺はAに「大丈夫か?本当にごめんな」て話しかけた。
Aは聞こえてはいたんだろうけど苦しそうに唸るだけで返事はなかった。
後で知ったんだけど火傷って表面の皮膚の30%以上負うと相当やばいんだよな。

Aは短パンで素足に汁物がかかったんだけど見た感じ皮膚の10%以上は火傷してる感じだった。
もしかしたらもっとだったかもしれない。

俺はそんなこと知らなかったから『やっぱり怒ってるのかな?』とか思ってたんだけどAはその時返事したくてもできないくらい苦しかったらしい。

その後すぐ先生が車いすを持ってきて車に乗せられてAは病院に連れて行かれた。
Aは2週間くらい入院が必要になってその間にまず親とお見舞いに行った。
その時Aは寝てたからお見舞いの品物だけあっちの親に渡して謝罪をして帰った。

俺は今度は一人でお見舞いに行ってその時はもうAも落ち着いていて「よぉ!」とか言って俺を迎えてくれた。
俺はまずAに謝ったんだけど当の本人は全く気にしていないようで暇だから毎日遊びに来てくれよぉ!てせがまれた。

Aがいない間に学校であった事とかAの弟のBが病院を車いすで暴走して怒られたとか色んな世間話をしているうちに。ふいに俺は気になってたことを思い出してAに聞いた。

「お前さぁ、なんで給食時間に廊下に出てたの?」

給食時間はどのクラスの人間も当番以外は席についてるから先生に見つかるとすごい怒られる。
俺もAもバカなことはするけど不良でもないし、Aが給食時間にあんな場所に出て外を眺めていたのが俺は不思議でならなかったんだ。

Aはあっけらかんとした感じで俺に言った。

「呼ばれたんだよ」

俺は思わず「は?」て聞き返した。

「いやなんか呼ばれたんだよ。そんで俺誰が呼んでるんだと思って席立ったんだ」

前述した通り紙飛行機を投げたのは俺で、汁物がかかる直前に廊下で出て窓から外を眺めてるAを俺は見たんだ。
俺はその時「そっかぁ」としか返さなかったけど気づいてたんだ。

汁物がぶちまけられる直前窓から外を眺めてたAは左側、例の神社のある山の方を眺めてたんだ。

以上です。
実際に幽霊とかを見たわけではないので派手じゃないし、あまり怖くないと思いますが俺が実際に体験した話でした。

Aは>>751と>>765でもわかる通り、心霊とか全く気にしないタイプなので全然気にしていないようでした。

とりあえず友人のA弟Bの昔話はこれで終わりです。
これを知ってもらった後で>>735のバーミヤンで俺がぶるぶる震えだしてAが慌てたっていう話を今度聞いてもらえれば嬉しいです。

あと最初の方メモ帳の設定をミスっていて変な所で改行になっててすみません。

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