父の話。
近所の丘に毛がはえたような山があるんだが、そこを散歩中、たんぽぽのような花を見つけた。
季節は2月半ば、寒い日が続いてた。
こんな時期にたんぽぽ?と不思議に思いひっこぬくと、ぶわっと温風。
気味が悪くて、花をそのへんに放って下山した。
その日1日、春のように暖かかった。
こんな時期にたんぽぽ?と不思議に思いひっこぬくと、ぶわっと温風。
気味が悪くて、花をそのへんに放って下山した。
その日1日、春のように暖かかった。
3日ほど小春日和が続いた後、また父が山にいくと、まだ放った花が枯れずにいた。
もとの地面にさして山をおりると、町は急に寒くなっていた。
いつ頃の話かは知らないが、そのときから「春は○○山から出てくる」というのが父の持論。
山にまつわる怖い話42