ずっと林業している叔父さんが
「夏の盆には絶対に山に入って仕事はしない」
と頑なに仕事を断っていてた時に聞かされた話。
林業をしている人はできるだけ二人で山に入るそうだ。
何かあったとき助けを呼ぶ必要があるから。
叔父さんが若い頃、仕事師の仲間が仕事がはかどらず盆になっても一人で山に入ると言っていた。
盆の夜。仕事師は日が暮れても帰ってこない。
動揺する奥さんを落ち着かせ、仕事仲間で手分けして山に捜索にでた。
その時、叔父さんは見たそうだ。
「あれはな、ものすごい花火が上がってると思った。とんでもない明るさでな。地面から沸いて吹き出てるものすごい光だった」
その光をナンだろうと思って叔父さんが近づいていくと、そこには大きな木の切り株に押しつぶされて息絶えている仕事師がいたそうだ。
盆になると山には霊道ができて危険だから山には入るなよと叔父さんにはきつく言われた。
山にまつわる怖い話71
コメント
情景の見えない話だね