おいでおいで

一昨日の話。

金曜の仕事が終わって同僚達と飲み会になった。
酒に強くないのにしこたま飲んだもんだから、ぐでんぐでんに酔っ払って家に帰った…
つもりだったんだけど、気が付いた時には道端に大の字で寝てた。
どうやら家に着く前に力尽きたらしい。

まぁ、起きたんだけど、頭がグルグルするわ気持ち悪いわで立てずにしばらく地べたに座ってたら、視界の隅にヒラヒラと何かが見える。
何だ?と思ってそっち見たら、コンクリートの塀から右腕が生えてておいでおいでしてた。
自分で言うのもバカらしいんだけど、人間泥酔してると判断力が低下するのね。

何を思ったか、おいでおいでしてる手の方に向かって座り直し、両手でガッチリ握手してしまった。
手は温かくも冷たくもないんだけど、しっかり握ってる触感はあった。
でもその瞬間、その手はビクッとなって、嫌なものでも振り払うように俺の手を振りほどいて塀の中(?)に消えていった。
…何かちょっとショックだった。

ほんのりと怖い話105

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コメント

  1. 匿名 より:

    酔っ払いならなんでも有りだ