枕元に立つ

うちの家系の人間は、たまに死んだじいさんばあさん達が枕元に立つことがある。
大抵は、夜中に起こされて水を持ってきてくれと頼まれる。
それで、台所で水を汲んで来ると、戻った頃には居なくなっている。
そういうときは、じいさん(orばあさん)が寂しがってるんだろうなと思って墓参りに行ったりする。

私もうちのじいちゃんが亡くなって暫く経った時に、じいちゃんに起こされた。
しかし、私は物凄く寝起きが悪く、じいちゃんに起こされてもどうにも起き上がれない。
私を呼ぶじいちゃん。呻く私。呼ぶじいちゃん。呻く(以下略)。
結局、そのまま寝てしまった。(じいちゃんごめん)

その後、一週間くらい経って母親に、
「じいちゃんが夢に出てきて「○○(私)が心配だ、○○が心配だ」って言ってたよ」と言われた。

起こされても起きないような孫でごめんじいちゃん。

ほんのりと怖い話127

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