何かの足音

幼少期の頃、夜の何時頃かはわからないが母親と二人で寝てたんだけど、俺はなかなか寝付けないでいた。
ふと部屋のドアを見たらドアが開いていた。
たぶん少し暑くて開けていたんだろうけど、そこから見える階段の電気がなぜかついていて、あれ?って思って見ていた。

気が付いてからそんなに時間は経ってないと思う。 何かが階段から足音もなく上がってきた。
その何かを例えるなら、よくある風神雷神の絵に描いてる人?(妖怪?神?)をガリガリに痩せさせて、皮膚の色は紫、口には何か刃物をくわえていた。

俺は頭の中が?????でいっぱいになっていて、そいつは部屋に入って来た。
そして俺の手を弱々しく引っ張って階段へと連れて行こうとして、
俺は状況がよくわからないままとりあえず抵抗したほうがいいのかな?と思った瞬間に、反対側からすごい力で引っ張られた。

母だ。でも母は明らかに寝ている様子。なのに俺の腕をしっかり握っている。
しばらくその何かと母が俺の引っ張りあいをして、何かは諦めたかのように俺の腕を離し階段を降りていった。

あれは一体なんだったのか今でもわからない。
もしあの時、連れて行かれたらどこに行っていたんだろう。
本当の話です。
まぁ幼児期だから夢の可能性も否定は出来ないけど、あまりにはっきり覚えてるから現実なのかなとも思ってる。

ほんのりと怖い話130

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