自殺で有名な東京の某団地に住んでる。
越してきて3度の飛び降り自殺と1度の人が死んでたって事があった。
2度は出勤してたり遊びに行ってたりで体験してないが1度は体験した。
最上階に住んでる。
日曜日の早朝から外が騒がしく、全く見知らぬ人がトイレを貸してくれって言って家に入ってきた。
それを祖母がお断りした。
その後家の外に出てみると、屋上に上る階段に人だかりが出来てた。
なんなんだろうと思って自分も階段に上がって見ようと思ったら、やさしく静止された。
その時に、これから自殺しようと思っている人が屋上にいるのがわかった。
トイレを借りに来た人は警官だった。
私服だったんだけど、着の身着のまま急いで来たんだろうと思った。
階段の一番上で「君はまだ死ぬような人間では無い」とか、「まだやりなおせる」とかのお決まりの言葉で説得していた。
それからしばらくして「あ!行った」って声が上がった後、地響きのようなうなりがした。
家に戻り、心臓をバクバクさせながらベランダの下を見たが、そこに死体は無かった。
側面から飛び降りたらしい。
下から見てた人の話によると、両手両足を広げてたの事。
団地の側面は倉庫みたいな感じになってて、下から見ても良く見えない。
その後、私服警官が来て何か棒のようなものを貸して欲しいって言われて、ばあちゃんが自分の杖を貸した。
靴を脱いで飛び降りたらしく、その靴を手繰り寄せるため。
その後自室で寝てると、顔の横に(布団に)爪を立てたような5本指の感触がして飛び起きたら、頭の後ろの壁にその杖が立てかけてあった。
ほんのりの定義がわからなくなってきたんだが、人が死んでた話はほんのりだと思う。
自室の3件隣で人が死んでたらしい。(死後2週間位)
警察が来て何か変わったことはなかったかと聞かれたが、何もなかったと答えた。
でも、実はなんかあったんだよね。
警察に突然言われて思いつかなかったが、早朝の4時ころベランダを「カンカン」と叩く音がした。それが3日位続いた。
怒りにふるえて、こんな朝っぱらから何叩いてるんだよと思ってた。
家のベランダじゃないよ。家のベランダだったら何なんだよ。死神かよ。
ベランダに出てたら俺が殺されてたのか。
音の大きさから言って死んでた部屋なんだなって後から思った。
死臭が凄くて、その部屋を通り過ぎる時は息を止めて通ってた。
匂いはうんこに酢をまぜたような匂い。
管理者がドアの隙間に養生テープで目張りをして、匂いは10分の1位になった。
その後、除染作業員みたいな恰好をした人が清掃に来た。
ほんのりと怖い話141