表と裏のおかーさん

俺が4歳くらいの時の話。

母親が庭の掃除をしてたので「手伝おーか?」と言ったら「じゃあ裏庭の掃除してくれる?」と言うので箒を持って裏庭に行ったらソコにも母親が居た。
で、俺が箒持ってるのを見て「掃除手伝ってくれるん?じゃあ表の掃除してくれる?」と言うので(何故か疑いもせず)表に行った。

当然、表には母親が居た。「あれ?もう裏庭の掃除終わったん?」と言うので「だって今裏庭におかーさん居たやん!」って言ったのだが相手にされず、また裏庭に戻った。
んで、当たり前の様にそこに母親は居た。

「あれ? 表の掃除終わったん?」
さすがに軽いパニックに陥った俺は「今おかーさん表に居たやんか!」と言って、裏庭に居た母親の手を引っ張って表に連れて行った。
…が、表には母親は居なかった。
「何言うてるん、おかーさんは一人やで!」
母親にはそんな事を言われた。

で、後々考えると、俺は初め「表(庭)に居た母親」と一緒に居たんだが、最終的に「裏庭に居た母親」を連れて表に来てしまってるのよな。
コレってどう言う事?
まぁ、ガキん時の記憶だし、アテにはなんないけど。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 5

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