電信柱

夜遅くの帰り道、公園の横を通った。

遠くから歩きながら、公園の方を見ていると、なんか違和感がある。
近づいていくと、違和感の正体が分かった。
電信柱の長さが違う。
一方の電信柱の上に髪が長く黒い服を着た女が前のめりに立っていた。
顔は青白く、ニヤリと笑っている。

これは目があってはいけないと、慌てて目をそらして歩いたが、無気味の一言だった。
その後、もともと霊感ゼロなので自分でみたものの半信半疑だったので、昼間に同じ場所に行った。
電信柱は他と全く変わらずに、それが返って現実味を帯びた。

幽霊がいたかいないかは別としても、電信柱の高さは間違いなく違った。

ほんのりと怖い話1

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