子供の頃、近所に「猫ばあちゃん」って呼ばれている優しいお婆さんがいたんだ。
当時80才くらいかな?
何故猫ばあちゃんなのかと言うと長くなるが、まず実はこのお婆さん全く言葉が喋れない。
ただ猫みたいにニャーニャーと奇声を発する。
いつもニコニコして俺たちと公園で遊んでくれた。
言葉が喋れない代わりに、まるで猫のように喉をゴロゴロ鳴らしていた。
んでヨボヨボのくせにメチャクチャ木登りが早かった!(今考えるとありえないスピード)
…だが、やがてファミコンブームが来てあまり外で遊ばなくなってからは、猫ばあさんとも会わなくなった。
そして数年が経ち、ふと懐かしくなって猫ばあちゃん元気かな~?ってなにげなく親に聞いてみた。しかし!親は不思議そうに、そんな人は知らないと言うのだ。
友人の親達も全員やはりそんな人はしらないし存在しないと言う。
…じゃあ一体俺たちと遊んでくれたあのばあちゃんは何なのさ!?
不可解な体験、謎な話~enigma~ 27