木を叩く音

島出身の田舎者が投下。
私は山と海に囲まれた生活をしていました。
家は残暑が残る蒸し暑い夜中。家は結構ボロく、当時クーラーなんてなかったので網戸全開で寝てた。

たまに夜中家の裏山から、「カン!カン!」と木を叩く音が鳴り響くので、何の音だろと不思議に思い母に聞いてみたが、そんな音聞いた事ないと言う。

何日か経った後、またカンカンと鳴り響くので起きて時計を見てみたら深夜の2時あたり。
網戸を開けて裏山を眺めてみると大きな杉の木の天辺に猿みたいなやつが木を叩いてた。
暗くてよく見えなかったがあれは猿。何してんだとガクブルしたが見なかった事にして、また寝た。

後日、ばぁさまに聞くと「あんたみたいに寝ない子を山につれてくんだよ。ふぉふぉ」と言っていた。
起こされたんですけど・・と突っ込みを入れたかった。今でも実家に帰るとたまに聞こえる。

山にまつわる怖い話39

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