ごはんですよ

どこまでマジかわからんが書いてみる(ソースは専門学校時代のクラスメート)

そいつの友達の兄貴がちょっとDQNで、夜に校舎忍び込んで理科室のビーカー盗んだりするような人だったらしい。
まだセコムなんてない時代だ。

で、ある日友人ABとBの彼女を連れて忍び込んだんだが、何かおかしい。
侵入方法は、校舎裏に回り込んで鉄製はしご登って屋上までいって、あらかじめカギ外しておいた屋上のドア開けて、そっから・・・という感じ。
用務員さんや教師たちもさほど気にしてない様子で、そこまでして入る奴なんていないだろうと。実際、実害は過去にはなかったそうだし。

で、何がおかしいかというと、屋上ドア開けると三階への下り階段がある通路があって、降りるとまたドアがあり、それを開けると三階に出るんだが、その下り階段がある通路がやけに寒い。
季節は七月、冷房なんて気の利いたものがあるのは職員室と校長室だけ。
でも、ま、ここまで来たんだし帰るのもアレなんでそのまま三階へと入った。

屋上からのドアを開けて出ると、技術室や調理実習室が近くにある場所に出るんだが、なんかカタカタ音がする。調理実習室から。
ビビるBの彼女を除いた三人が暗い中を見るが、誰もいない。
温度差で何かがきしんでるんだろ、やけに寒いし。

そんなこと言いながらフラフラし、自分達の教室でくっちゃべってると、ドアがいきなり開いた。
「おばーー!」
びっくりする四人。

声の主は友人Cだった。四人が来る少し後から来たのだ。
本当はBの家で合流する予定だったのだが、遅れてしまったらしい。

んで、和気あいあいと話してたら、Cがこんなことを言ったそうだ。
「ところで、チョリ室(調理実習室)のあれ、○○ちゃん(Bの彼女)が作ったの?流石にやばくね?電気つけっぱなしでさ。やっぱ下準備してあったとか?」
最初、Cの言っていることの意味がわからなかったそうだ。

なんでも、三階に入ったら調理実習室が電気ついてて、和食が作ってあったというのだ。
「いい匂いもしてたぞ」
みんながガクブルで行ってみると、電気はついてなかった。
Cに一杯食わされたかと思ったが・・・
・・・あきらかに食事した後の食器が、流しに重ねて置かれてあったそうだ。
慌てて五人はもと来たルートで逃走、泣きが入りまくりだったってさ。

後にわかったんだが、以前からそういうことがたまにあったから、用務員さんや教師たちもあまり見回りしなかったらしい。
一番凄かったときはある体育教師が見回りで、調理実習室の前を通って、本来下の階に行くところを気まぐれでターンして戻ると、さっきまで何もなかったのに、どう見ても十席分くらいのごはんが用意されてるのを目撃したときだそうだ。

その現象をしる人達は、『ごはんですよ』っていう名前でそれを呼んでるそうだ。
今もまだ、彼らはそこで晩餐会やってるのかもしれないね・・・

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?193

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする