隣部屋

学生時代の話

絵に描いたような貧乏アパートで一人暮らししてました。
貧乏アパートなので隣でギシアンしてれば筒抜けになるほど壁が薄い、一応トイレ風呂別なので大した不満もありませんでした。
で、私の部屋は1階の奥から2番目の部屋だったのですが、一番奥の部屋はどうやら空き部屋になっているようでした。

徐々に生活にも慣れてきて、堕落した日々の始まりになり、授業をサボってゲームをやっていた時、隣の空き部屋のチャイムが鳴りました。
その後、隣の空き部屋でドタドタ、バタン、ドタンと騒ぐ音がして、びっくりして外に出て見ましたが隣の部屋に人の気配は無く、変だなあ、とは思いましたが戸を開けてはいけない予感がして、そのまま自分の部屋に帰りました。

それ以来、その事が気になってしまってなるべく気にしないようにしてましたが、ある日友人と飲んで酔っ払って帰ってきて気分良く布団に入った時に、また隣の部屋のチャイムが鳴り、またドタンバタンと音がしました。

酔っていて気が大きくなっていたので、飛び出て行ってドアノブをガチャガチャと回しましたが、鍵が掛かってて入れませんでした。
まさか鍵が閉まっているとは思っておらずいきなり酔いが覚めて、大急ぎで自分の部屋に帰って、よくわからないけどとんでもない事をしてしまった気がして、友達の家に逃げようと財布とケータイを持って出ようとした瞬間。

『ピンポーン』

自分の部屋のチャイムが鳴りました。

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?171

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