屋根裏のおばあちゃん

小学2年の時同じクラスのKちゃんとよく遊んでた。
Kちゃんは毎日大好きなおばあちゃんの話をしてくれた。
やさしくていろいろ話を聞いてくれるし、いろいろ教えてくれていつも屋根裏部屋で話すのだと、仲良くなった私のこともおばあちゃんに話したよって言ってた。

ある日おばあちゃんに会わせたいから家に来てと言われて、どんなおばあちゃんか楽しみに少し離れたKちゃんちに行った。
家はふつうの庭付きの二階建てだったが、リビングに梯子があって屋根裏部屋に登れる作りだった。

Kちゃんについて梯子を登るとミシンが置いてあってこぎれいな屋根裏部屋だった。
おばあちゃん!おばあちゃん!とKちゃんが何度も呼んだ。
きょろきょろ見渡してあれ?おばあちゃんいない…とKちゃんが呟いた。
私は不在かと少しがっかりしたが、外で遊ぼと言われて遊んだが結局おばあちゃんには会えなかった。

その次の日からKちゃんはまったくおばあちゃんの話をしなくなった。
不思議に思って聞くとあれからおばあちゃんいなくなっちゃったと寂しそうに言った。
その後もKちゃんやその近所の子達とよく遊んだが、家に入ることもなくクラス替えで離れたら遊ばなくなった。

どうしても気になってKちゃんの近所の子に聞いたら、あの家におばあちゃんはいないよと言っていた。
それ以来なぜか小中校一度も同じクラスにならず真相も聞けずじまいです。

不可解な体験、謎な話~enigma~ 106

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