怖いっていうか不思議な話。
以前住んでた市営住宅は、駅が隣接してる為か2~3階は階段だけしかなかった。
小さな窓と踊り場に蛍光灯がつけられてるだけの薄暗い階段で、今思い返せば気持ち悪かったかも。
で、その市営住宅は子供が結構住んでたから登下校は一緒にする。
12階まであったから普通はエレベーターに乗って下まで降りるんだけど、当時から人と同じことするのが嫌いだった私は、同級生の一人とその姉と3人で階段で下まで降りた。
それで、例の2~3階を歩いてた時に、何がきっかけかはもう思い出せないんだけど、
「こっくりさんこっくりさん。」
って私が突然言い出して。
そしたら、同級生の子が
「お金頂戴!」
って叫びだしたわけ。
今思えば何言ってるんだこいつらって感じだけど。
多分ただのノリで、くだらないお遊びだったんだと思う。
もちろん自分でも何にも起こらないこと前提で、同級生のくだらない願いをその子の姉と一緒に笑ったら
ちゃりーん
って。
いきなりお金が落ちてきたんだよね。
130円と、時代劇に出てきそうな穴が四角いお金だった。
もちろん天井あるし、窓からは遠い場所を歩いてた。
そもそも放物線描いて落ちてきたわけじゃなくて、本当に上から垂直に落ちてきた感じだった。
怖いっていうよりもなんかすごいって気持ちの方が勝ったから、もう三人で盛り上がった。
それからも思いつけば階段を下りて同じセリフを口ずさんだけど、あれ以来一度もお金が落ちてきたことはない。
小さい頃に体験した不思議な話。
全然怖くなかったねごめんごw
ほんのりと怖い話86