娘が赤ちゃんだった時、私の祖母が亡くなった。
通夜・葬儀を通して4ヶ月だった娘はぎゃんぎゃん泣いて、未だに実家の近所では「お葬式ですごく泣いてた子」と呼ばれてる。
幼稚園に上がった頃だったかに帰省したとき、「おばあちゃんにご挨拶しようね」と、仏壇の前に座らせた。
ちっちゃな手を合わせて、神妙な様子の娘に私も母も妹も、なんだか和んでニコニコしながら「おばあちゃん、なんて言ってる? 大きくなったね、って?」って訊いたら娘が一言、「出て来られない、って言ってる」
空気が凍ったよ。
ほんのりと怖い話93