ある日、よく遊ぶ友達から、
「嫌いな女がキーホルダー(ぬいぐるみ？)付けてたんだけど、それと同じの私持っててさ。嫌だから燃やしたいんだよね。」
とのLINEが。
それで、その日の夜に公園に集合して燃やすことに。
持ってきたのはテニスボールくらいの大きさのカー〇ィのキーホルダー3つ。
早速燃やそうぜってことでライターで火をつけたけど、ポリエステルだかなんだか知らんが溶けるだけでなかなか燃えない。
そこへ友達が、持っていたポケットティッシュをおもむろに取り出し、一緒に火をつけると綺麗に燃え尽きた。
しばらく焚き火を楽しんだあとはさっさと片付けて、その日はすぐに解散した。
次の日友達から、
「39度超の熱出たんだけど…体超暑い」
と体温計の写真と共にLINEが送られてきた。
｢これカー〇ィの呪いじゃねえの！｣｢お前もこの暑さ味わえ的な？こええ～｣とか言って少々盛り上がったものの、一晩寝たら熱は下がったとのことで、まあ一安心かなと思った矢先、次は声が掠れて全く喋れないとのLINEが。
電話繋げて声聞いたけど、いつもは普通の女の子の声なのにマジで天龍みたいな声になってて一瞬ビビった。
熱は全然ないらしくて、喉も別に痛くないし、ほんとに声が出ないだけなんだと。
気味が悪いなと思い、結局3日ほどそれは続いたんだけど、それも無事完治。
そして翌日、ネイルサロンを予約していた友達は都心へ。
ネイルサロンまでの道のりを歩いてる時に、ふと前を見ると3人の女の子が歩いてたんだけど、真ん中の女の子の髪が異様に長い。(お尻の下くらいまである)
それだけでちょっと気持ち悪かったのに、衝撃だったのが、その子のリュックのポケットの中に、以前燃やしたのと同じのカー〇ィのキーホルダーが見せつけるかのように敷き詰められていた。
しかもちょうど3つ。3点セットのものとかじゃないのに。写真みて軽く鳥肌たった。
そして今、友達の家にでかいカー〇ィのぬいぐるみが置いてあるらしいんだけど、｢なんでかわかんないけど、めっちゃ燃やしたいんだよね～笑｣と、取り憑かれたように言ってて、私は全力でそれを止めてる。
偶然にしてはちょっと気持ち悪いなぁっていう、ほんのり怖い話でした。
ほんのりと怖い話138