友達の家の玄関前

15年前の話。

今でも鮮明に思い出せるし、なんとなくさっき調べたら似たような話があるんだな。
当時の俺はスイミングスクールに通ってて、帰りがいつも夜の20時とか、家の立地の関係で送迎バスから降りてちょっと歩くんだけど、まあ暗いし怖い。

そんでいつも通り帰ってたら、近所の友達の家の玄関前に誰かが黒いポリ袋(?)みたいなものを持って立ってて、俺はちょっと離れたとこから見てた。
背丈からしてその友達かと思って声をかけたら、ちょっとビクッとしてこっちをみてすぐ逃げるように走ってった。
けどすぐ異常にきづいた。

その友達の玄関前は明かりがついてんの、外灯もある。
なのに俺がみたそれは、黒いモヤみたいなものに包まれてて全身が黒くて、顔も影みたいになってた。
見ちゃいけないものってことだけわかった俺は怖くなってすぐ走って帰って、母親に全部話して一緒に寝てた。

そんで次の日に友達に聞いても、俺の帰ってきた時間に外には出てないとのこと。
あと関係あるか知らんけど、それを見た日から1年経たないくらいで友達の両親は離婚してどっかに引っ越した。

俺がみたものはなんだったのか、あのポリ袋のようなものにはなにが入ってたのか。思い出すと背中がゾクゾクする。

ほんのりと怖い話138

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